従業員貸付制度の条件とは?最適な理由や限度額などを解説

「どうにかして会社からお金を前借りできないかな?」

「お金を借りたいけど消費者金融などの審査は嫌だ」

このように困っている方は多いのではないでしょうか。

結論、会社に在籍している正社員の方であれば従業員貸付制度を利用してお金を借りることができます。

この記事では、会社からお金を借りる際の手順や、勤務年数によって限度額が変わるなどの注意点について解説していきます。

この記事でわかること

  • 会社からお金を借りられる方法
  • 会社からお金を借りる手順
  • 会社からお金を借りるメリット
  • 会社からお金を借りる際の注意点

目次

会社からお金を借りれる従業員貸付制度は福利厚生の一環

会社からお金を借りれる従業員貸付制度は福利厚生の一環

会社からお金を借りる方法として準備されているのが、従業員貸付制度です。

従業員貸付制度とは、従業員がお金を借りたい時に会社に依頼してお金を借りる方法です。

従業員貸付制度は福利厚生の一環として採用されており、企業によって内容は変わってきます。

利用する場合には、次のルールに従って対応していかなければなりません。

従業員貸付制度を利用する際の条件

  • 事前に従業員貸付制度へ申し込みをする
  • 明確な理由を作る必要がある
  • 会社側が提示する条件に従う

利用する場合は会社に対して申込が必要となっており、審査を経て問題なしと判断された人が融資を受けられます。

融資を受ける際には明確な理由が必要とされます。

理由をしっかり説明できないとみなされた場合は審査に落とされてしまいます。

また、条件を決めるのはすべて会社側となっていることから、会社側が提示した条件に従えないようでは借りられません。

審査などの対応は同じものとなっていますので、安心して融資を受けられる申込内容が求められます。

理由として認められるのは緊急でまとまったお金が必要になった時

理由として認められるのは緊急でまとまったお金が必要になった時
従業員貸付制度を利用できるのは、緊急でまとまったお金が必要とされている時に限られています。

自由に利用できる訳ではなく、本当にお金が必要だという理由以外は認めてくれません。

実際に従業員貸付制度を利用する場合、主な理由として採用されているのは次の通りです。

従業員貸付制度を認められる理由

  • 入院にかかる費用を確保したい
  • 身内の葬儀等でお金が必要
  • 自然災害による被害を受けた場合の修繕
  • 生活苦を解消するための資金

対象となっている主な理由は、本当にお金が必要であると証明できるものだけです。

一般的な借入とは違い、明確にお金が必要であると説明できない場合、従業員貸付制度を利用できない点に注意してください。

なお、対象ではない理由を告げた場合は審査に通らない可能性が高いです。

一般的に従業員貸付制度を利用できるのは正社員のみ

一般的に従業員貸付制度を利用できるのは正社員のみ
基本的に従業員貸付制度を利用できるのは正社員雇用されている人だけです。

雇用形態によって利用できるかどうかが分かれている制度のため、利用できない人は注意が必要です。

正社員 利用できる
契約社員 会社によって変わる
パート・アルバイト 利用できない
※例外あり
業務委託 利用できない

正社員は踏み倒されるリスクが軽減されていることからお金を借りられる傾向が強まっています。

契約社員については、会社側が契約社員でも利用できると決めている場合は借りることができます。

一方でパートやアルバイト、業務委託によって契約している人は一般的には認められていない点に注意してください。

従業員貸付制度は正社員を助けるために導入されている制度であるものと判断し、雇用形態には気をつけておく必要があります。

パートやアルバイトでも社長から借りられる場合がある

パートやアルバイトでも社長から借りられる場合がある
パートやアルバイトの場合でも、社長からお金を借りられる場合があります。

会社からお金を借りるのは難しいものの、社長自らの判断により、お金を貸してくれる場合があるのです。

どうしてもお金を借りたいと考えている場合は、社長へ直接相談するなどの対応も検討してください。

パートやアルバイトが会社からお金を借りづらい状況となっているのは、雇用状況が影響しています。

年初の常用労働者数に対する割合である入職率、離職率をみると、入職率は15.2%、離職率は15.0%で、0.2 ポイントの入職超過となった。

引用:厚生労働省

離職率が15%を超えている状況を考えると、会社がお金を貸すというのは厳しいです。

しかし、社長側の判断によりお金を貸すことは可能なので、お金を貸せると判断されればチャンスはあります。

給料の前借りとは異なり会社の資本が貸付金となる

給料の前借りとは異なり会社の資本が貸付金となる
従業員貸付制度は、給料の前借りとは異なります。

似ているところもありますが、実際には貸付を行っているため返済する期間などが設定されます。

給料の前借り 支払われる給料を前借りして翌月までに返済する
従業員貸付制度 会社の資本金から貸付され指定期間内に返済

給料の前借りというのは翌月までに不足しないように返済する必要があります。

従業員貸付制度は基本的に指定されている期間までに返済するよう求められます。

また給料の前借りと違い、利息を支払わなくてもいいというわけではありません。

貸付に使われているのは資本金なので、会社側が事前に確保している金額からお金が出されています。

資本金を利用することから、審査については厳格な対応を取る傾向もあります。

返済期限は原則として5年以内に設定される

返済期限は原則として5年以内に設定される
従業員貸付制度の返済期限は原則として5年以内となっています。

5年というのは他の借入方法に比べるとやや短い傾向があります。

従業員貸付制度 5年
消費者金融 5年(継続する場合は自動更新)
銀行ローン 10年(フリーローンの場合)

従業員貸付制度は返済期限を更新しないことから、消費者金融と違い延々と返済していくという方法が使えません。

会社のお金を返すように命じられているため早期の返済が必要となっているのです。

他のローンに比べて返済期限が短いので、返済計画をしっかり立てておかなければなりません。

返済期限を過ぎてしまう場合は、残されている返済金額を最後の1ヶ月ですべて支払うこととなります。

従業員貸付制度を利用して会社からお金を借りる手順

従業員貸付制度を利用して会社からお金を借りる手順
従業員貸付制度を利用してお金を借りるためには、次の手順をふまえなければなりません。

従業員貸付制度を利用する手順

  • 上司に相談し経理や総務の担当者に話を持っていく
  • 借入申込書や金銭借用証書などの必要書類を提出する
  • 社内審査を受けて結果が通知される
  • 融資を受けられる場合は口座振込で貸し出される

基本的には上司への相談後に必要書類を提出し、審査通過後に問題なしと判断されれば融資を受けられます。

ここからは、従業員貸付制度を利用する際の手順について詳しく説明します。

上司に相談し経理や総務の担当者に話を持っていく

まずは上司に相談して、従業員貸付制度を利用したいという旨を上の部署に伝えてもらう必要があります。

担当者が不明なことが多いため上司に相談したほうがスムーズです。

従業員貸付制度の相談の流れ

  • 上司→経理部または総務部の担当者→本人への説明

最終的に聞き入れた担当者が本人に対して説明する場を設けますので、上司に連絡しておけば問題ないでしょう。

後は従業員貸付制度について準備をしてもらい、必要書類と利用する場合の説明について聞いておいてください。

借入申込書や金銭借用証書などの必要書類を提出する

借入申込書や金銭借用証書などの必要書類を提出する
申込を確定させるため、必要書類を会社に提出して審査を受けられる状態にしておきます。

ここで必要となっている書類が3つあります。

従業員貸付制度の必要書類

金銭借用証書は見積もりや請求書を求められる場合があるため、どの書類が必要となるか必ず説明を聞いてください。

また、従業員貸付制度には連帯保証人が必要となっています。

すべての書類が揃った段階で担当者に対して書類を提出し、審査を受けられるようにしておきます。

社内審査を受けて結果が通知される

書類を受け取った担当者は社内審査を実施します。

社内審査では次の項目をチェック対象として審査を進めていきます。

従業員貸付制度の審査項目

  • 貸し出す目的に問題がないか
  • 必要な勤務年数に到達しているか
  • 必要書類がすべて揃っているか

目的や書類の内容について審査される傾向が多いため、必要書類を提出できなかった場合は落とされてしまいます。

また、勤務年数によって借りられる金額が変化しやすいため、勤務年数も判断基準になります。

融資される場合には借入額と融資されるタイミングを説明されます。

審査に落とされた場合は審査落ちに関しての通知が実施され、融資は受けられません。

融資を受けられる場合は口座振込で貸し出される

融資を受けられる場合は口座振込で貸し出される
融資を受けられる場合は口座振込で融資されます。

現金を会社から手で渡されるのではなく、給与を振り込む口座に対して支払うようにしています。

従業員貸付制度 振込のみで対応
街金 現金を出してくれる場合がある

街金と違い、その場で現金を受け取って利用できるというシステムではない点に注意してください。

振込された金額に問題がないことを確認し、間違いがなければ指定した用途でお金を利用しても構いません。

後は毎月の支払いをしていけば、従業員貸付制度の返済は完了します。

毎月の支払いは給与からの天引き、または口座引き落としによって対応する傾向があります。

従業員貸付制度で会社からお金を借りる5つのメリット

従業員貸付制度で会社からお金を借りる5つのメリット
従業員貸付制度を利用するメリットは多数あり、使うことで一般的な借入より便利な場合があります。

従業員貸付制度のメリット

  • 低金利で借りられる
  • 審査基準が厳しくない
  • 気づかれても影響が少ない
  • 返済は天引きされるため遅延が起こりづらい
  • 借りた金額は目標の範囲で使える

一番のメリットは低金利で融資される点で、他の業者に比べて借りやすい傾向があります。

従業員貸付制度は、返済しやすい環境が整っているので安心して借りられます。

ここでは、従業員貸付制度のメリットを詳しく説明します。

消費者金融や銀行からお金を借りるより金利が低い

従業員貸付制度は消費者金融や銀行からお金を借りるより低金利で使えます。

実際に比較すると、従業員貸付制度が飛びぬけて低金利になっていることがわかります。

従業員貸付制度 平均2.0%~4.0%
消費者金融 平均3.0%~18.0%
銀行(カードローン) 平均1.5%~15.0%

最低の金利は銀行カードローンのほうが低くなっていますが、最大金利は従業員貸付制度が圧倒的に低い数値です。

最高金利が4.0%ほどなので費用を抑えることができます。

金利が低いと返済する際の利息を抑えられるメリットがあり、余計な支払いが大幅に減っていきます。

少しでも返済額を減らしたいと思っている時は、従業員貸付制度を利用したほうが負担は軽減されます。

審査が会社内で行われるため基準が厳しくならない

従業員貸付制度の審査は会社内で行われます。

審査の基準も会社側が設定しているため、基準が厳しくなるという状況は起こりづらくなっています。

従業員貸付制度 会社側が審査をして融資するか決める
一般的な借入 会社側の情報に加えて外部の情報を活用する

一般的な借入は、信用情報などの外部機関から情報を得て審査を行うため、マイナスの情報が残されている場合は借りられません。

しかし、従業員貸付制度は会社だけで審査を行っているため、信用情報を見られずに審査を受けられるのです。

会社が基準に該当しているか判断するだけですので、なかなか融資を受けられなかった人も安心して融資されます。

審査通過がなかなかできずに苦労している人も利用しやすくなっている貸付方法と言えます。

借りていることに気づかれても影響が少ない

従業員貸付制度を利用している場合、気づかれても影響が少ないというメリットを持っています。

お金を借りていることが会社内で気づかれてしまった場合でも、次のようなイメージの違いがあります。

従業員貸付制度 会社から借りているだけなのでイメージダウンは少ない
一般的な借入 多くの借入をしているとマイナスイメージが付く

会社側から生活苦などを理由にお金を借りているという話をしておけば、基本的にマイナスイメージは付きません。

マイナスイメージを持たせないままお金を借りられるのは大きなメリットで、気分的にも楽です。

他の人に気づかれても大丈夫な借り入れ方法として期待できる点は大きなものとなります。

返済は給料から天引きされるケースが多く滞納しづらい

従業員貸付制度の返済方法は給料から天引きされるケースが多くなっています。

給料から差し引いてお金を返す方法となりますので、一般的な借入に比べて返済しないという問題が起こりづらくなっています。

従業員貸付制度 給料から天引きとなるため返済遅延は起こらない
一般的な借入 ATM返済を利用している場合は滞納が起こりやすい

一般的な借入の場合、口座引き落としを利用しているケースでは滞納しなくなります。

しかしATM返済のみ対応している業者の場合は気づかずに返済遅延が発生しやすくなります。

従業員貸付制度を利用すれば返済遅延はまず起こりません。

返済遅延は信用情報にマイナスとなる情報として残される可能性もあることから、絶対に避けなければなりません。

お金を確実に返せるという観点でも、天引きされる方法を利用できるのは安心感が高くなります。

借りたお金は目的の範囲内で自由に使える

借りたお金は目的の範囲内で自由に使える
従業員貸付制度で借りたお金は目的の範囲内で自由に使っても構いません。

事前に通知した目的の範囲内であれば、どのように使っても文句を言われる心配はありません。

以下のような使用方法は認められていません。

従業員貸付制度でやってはいけないこと

  • 目的の範囲外で利用する
  • ギャンブルや投資などに利用する
  • 個人が自由な目的でお金を利用する

生活苦などを立て直すために利用すべきなので、目的はしっかり守らなければなりません。

ただ、目的をしっかり守っていれば問題なく対処できることから、事前に目的が決まっていれば利用しやすいでしょう。

低金利で融資も受けやすいことを考えると、目的がある場合は従業員貸付制度を利用していくことがおすすめです。

従業員貸付制度で会社からお金を借りるときの注意点

従業員貸付制度で会社からお金を借りるときの注意点
従業員貸付制度を利用して会社からお金を借りる時は、次の問題点に注意しなければなりません。

従業員貸付制度の注意点

  • 審査にかかる時間が長い
  • 明確な理由が必要
  • 借入額は勤続年数によって決まる
  • 完済前に仕事を辞めると一括返済の対象に
  • 連帯保証人が必要

従業員貸付制度は即時融資に対応していないため、すぐに借りたい人には向いていません。

また借りられる金額は勤続年数によって決められるため、融資を多く受けるには仕事を長く続けている必要があります。

ここからは、従業員貸付制度の注意点を詳しく説明します。

審査にかかる時間が長くすぐに融資は受けられない

審査にかかる時間が長くすぐに融資は受けられない
従業員貸付制度は審査にかかる時間が長くなっており、すぐに借りたい人には不向きなサービスです。

例えば、東京都中小企業従業員生活資金融資の場合、審査時間が長く即日融資は受けられません。

お申込後5営業日程度でご本人あて通知いたします。

引用:東京都はたらくネット公式

実際の従業員貸付制度は1週間から3週間程度かかることが多いです。

従業員貸付制度 1週間から3週間程度
消費者金融 即日で終了(遅くとも翌日)
銀行(カードローン) 3営業日程度で完了

使いやすいと言われている消費者金融や銀行カードローンに比べると圧倒的に審査時間が長くなっています。

早めに融資を受けたい場合は速やかな行動が必要です。

どうしても早く借りたいときは、会社に必要な書類などをすぐに提出するようにしましょう。

明確な理由を作らなければ融資に応じてくれない

従業員貸付制度は明確な理由を作らなければ融資に応じてくれません。

事前に融資が認められる用途であると証明されない限り、従業員貸付制度ではお金を借りられないのです。

従業員貸付制度が認められる理由

  • 入院などの治療費
  • 災害による住宅の被害
  • 葬儀などの葬祭費用
  • 様々な要因による生活苦

本当に理由として明確にお金を貸せる状況を作らなければ、従業員貸付制度では貸してくれません。

ただ生活費が欲しい、自由に使えるお金を増やしたいという理由だけでは対応してもらえないので注意してください。

利用できるのは会社を納得させる理由が必要であると同時に、会社側が助けられると判断されているものに限られます。

借入額は勤続年数によって上限が決められる

借入額は勤続年数によって上限が決められる
従業員貸付制度の借入額は勤続年数によって上限が決められており、勤続年数が少ない人はあまり借りられません。

実際に制度を利用することになる場合、次のようなシステムによって借入額の上限は決められていきます。

勤続年数1年未満 10万円以下
勤続年数1年以上5年未満 30万円以下
勤続年数5年以上10年未満 50万円以下
勤続年数10年以上20年未満 80万円以下
勤続年数20年以上30年未満 100万円以下

会社によって変わりますが、勤続年数がある程度確保されていない従業員には多く貸さない傾向があります。

勤続年数が20年を超えるようになると上限100万円まで融資を受けられるようになっていきます。

転職を繰り返している人など、短期間しか仕事をしていない人にとっては厳しいルールであるのは間違いありません。

大きな借入を希望する場合は同じ職場で長く仕事を続ける必要があります。

完済前に会社を辞めると一括返済を求められてしまう

完済前に会社を辞めると一括返済を求められてしまう
従業員貸付制度でお金を借りている場合、完済前に仕事を辞めると一括返済を求められます。

理由は仕事を辞めていることで、借りている金額を一括で返済しなければ返す方法がなくなってしまうためです。

会社側はどのような方法でも構わないので、借りている金額の残高を一括で返すように求めてきます。

従業員貸付制度の一括返済方法

  • 保有している現金からの支払い
  • 退職金からの減額
  • 給料からの差し引き

どの方法でも構いませんので、返済できる方法を作っておかなければなりません。

仕事を辞める際に返済できるだけの金銭があるのか確認し、一括返済に備えるようにしましょう。

誰かに連帯保証人になってもらわなければ借りられない

従業員貸付制度を利用するためには連帯保証人が必要です。

連帯保証人がいなかった場合、返済されない時の信頼性が確保できないことから、会社側はお金を貸してくれません。

金額に関係なく、基本的に連帯保証人を準備してから融資を受けるのは必須となっています。

従業員貸付制度で連帯保証人にできる人

  • 家族
  • 友人
  • 上司や同僚

誰でもいいので連帯保証人になってもらい、返済できない時に対処できる状況を作っておきます。

返済できなくなった場合は連帯保証人に代理返済を行ってもらえば、会社としても安心してお金を貸せるのです。

できる限り信頼できる人に保証人を頼むようにして、安心できる状況をしっかり作っておくようにしてください。

会社からお金を借りる以外の3つの方法

会社からお金を借りる以外の3つの方法
従業員貸付制度を利用するのもいい方法ですが、どうしてもすぐにお金を借りたいと思っている人は別の方法を検討していくことになります。

従業員貸付制度以外に借りられる方法

  • 消費者金融
  • 銀行カードローン
  • 街金

消費者金融は即日融資を受けやすいことから、すぐに借りたいときにおすすめです。

銀行カードローンは低金利で借りたい人に向いており、消費者金融より審査は遅くなりますが低金利での融資を受けられます。

どうしてもその場でお金が欲しいときは街金も検討してください。

ここからは、従業員貸付制度の他に借りられる方法を説明します。

消費者金融を利用して最短即日でお金を借りる

消費者金融を利用して最短即日でお金を借りる
従業員貸付制度以外には以下の方法でお金を借りることができます。

消費者金融はすぐに融資する業者として知られており、大半の業者が即日融資に対応しているほど審査が早くなっています。

消費者金融のメリット

  • 即日で審査から融資までが完了する
  • 審査基準があまり厳しくない
  • 自動契約機を利用して契約できる

何よりも消費者金融というのは、即日で融資できるメリットを持っています。

消費者金融 融資までに最短1時間程度
銀行カードローン 融資までに最短3営業日程度
街金 融資までに最短2時間程度
従業員貸付制度 融資までに最短1週間程度

すぐに融資を受けられる他、融資されるまでにかかる時間も短いことから、すぐにお金が必要とされている人には向いています。

審査基準が高いところは、審査に不安を抱えている人でも利用しやすいです。

他にも自動契約機を活用していることから、その場で契約からカード発行までが可能になっているなど、利用しやすい点も魅力的です。

すぐに借りたいと思っている人にとって、一番利用しやすく身近に存在しているのが消費者金融と言えます。

銀行カードローンを利用してお金を借りる

銀行カードローンを利用してお金を借りる
低金利で多くのお金を借りたい人は、銀行カードローンを利用するのがおすすめです。

銀行カードローンは最大1,000万円まで融資できる銀行も用意されているので大きな借入に適しています。

また、低金利で融資を受けられる傾向があり、従業員貸付制度ほどではないものの金利を抑えやすくなっています。

銀行カードローン 最大金利15.0%が多い
消費者金融 最大金利18.0%が大半
街金 最大金利18.0%が中心

一番高い金利だけでも3.0%ほど金利を抑えられるようになっていることから、低金利で借りたいと思っている人には向いています。

時はかかってしまいますが、ゆっくりでいいので融資を受けやすい状況を作ってほしい場合は利用してみましょう。

提供している銀行が多くあることから、利用する際は比較をしっかり進め、どのような条件が適用されているのか事前に知っておくことも大切です。

街金を利用してお金を借りる

その場でお金を借りたい場合は、街金を利用する方法もあります。

街金というのは都市部に多くある貸金業者で、その場で審査を受けてお金を貸してくれるサービスです。

融資できる金額は50万円までに制限されているところが多くなっています。

街金 店頭で現金を出してくれる
消費者金融や銀行カードローン お金を借りる際はATMや振り込みを使う必要あり

街金は融資を受ける際は店頭で審査を受け、希望額を融資してもらえるか確認してもらうことになります。

余計な手間がかからないことや、返済方法もATMを利用して返せる手法を用意しているなど使いやすさもあります。

審査も厳しくないことから、融資がなかなか受けられない人に向いているサービスです。

ただ、地方ではほぼ利用できないことから、都市部限定で使える方法と判断しなければなりません。

闇金は絶対に利用しない

3つの方法を紹介していきましたが、他に融資を実施している闇金だけは利用しないでください。

闇金は利用すると厳しい取り立てや返済できない利息によって、人生を狂わせる可能性が高くなっているのです。

ヤミ金融業者は、ダイレクトメールや電話でやさしく勧誘してきますが、一旦借りると法外な利息を請求し、脅迫的な取立てを行う悪質な無登録業者です。

引用:石川県警察

ダイレクトメールや電話、チラシの一部などで勧誘してきますが、1度借りると法的に厳しい金利を適用してきます。

ヤミ金融は、トイチ(10日で1割の利息)或いはトサン・トゴ・トナナなどの超高金利を貪る業者が多いです。

引用:石川県警察

貸金業者登録をしていないことから金利は自由に決められており、設定される金利が年利だと300%以上に設定されている業者が多くなっています。

取り立ても脅迫に近いものが多くなっていることから、生活を脅かされる可能性が高いのです。

最悪の場合は会社にまで闇金業者が嫌がらせをするため、仕事もできなくなってしまいます。

お金に困っている場合でも、絶対に闇金だけは利用しないでください。

会社からお金借りる際のよくある質問5つ

会社からお金を借りる際によくある質問を見ていきます。

会社からお金を借りるよくある質問

  • 従業員貸付制度はどの会社でも利用できますか?
  • 従業員貸付制度では最大どれくらいまで借りられますか?
  • 従業員貸付制度の金利はどれくらいですか?
  • 連帯保証人などは必要ですか?
  • ブラックでも会社からお金を借りられますか?

質問の内容を確認し、安心して従業員貸付制度を利用してください。

ここからは、従業員貸付制度でのよくある質問へ回答していきます。

従業員貸付制度はどの会社でも利用できますか?

福利厚生の一環に入っている場合は利用できますが、一部の会社では福利厚生に入っていないことから利用できない場合があります。

従業員貸付制度を利用するためには、福利厚生に含まれていることが条件となっています。

従業員貸付制度が存在する 申し込めばお金を借りられる
従業員貸付制度が存在しない 申し込んでもお金を借りられない

従業員貸付制度が存在しているかどうか、事前に会社の福利厚生を確認することをおすすめします。

従業員貸付制度では最大どれくらいまで借りられますか?

従業員貸付制度で融資される金額は最大100万円が目安です。

貸し出しの金額については勤続年数によって上限が決められており、仕事をしている年数が多ければ多いほど借りられる金額が増えていきます。

勤続年数1年未満 10万円以下
勤続年数1年以上5年未満 30万円以下
勤続年数5年以上10年未満 50万円以下
勤続年数10年以上20年未満 80万円以下
勤続年数20年以上30年未満 100万円以下

100万円以上の融資を希望している場合は、従業員貸付制度ではなく別の方法での融資を希望したほうが無難です。

従業員貸付制度の金利はどれくらいですか?

従業員貸付制度の金利は2.0%~4.0%が主体です。

会社によって金利設定は異なるため、場合によっては1.0%以下に設定される場合もあります。

金利面では消費者金融や銀行カードローンよりも圧倒的に低く、利息をあまり出さない方法となっています。

従業員貸付制度 最大4.0%
消費者金融 最大18.0%
銀行カードローン 最大15.0%~18.0%

少しでも低金利にしたいときは従業員貸付制度が使いやすい方法となります。

連帯保証人などは必要ですか?

連帯保証人は基本的に必要です。

従業員貸付制度では返済されなかった場合の対処法として、連帯保証人を用意するよう求められています。

連帯保証人なしでも対応してくれる会社もありますが、保証人をつけたほうが信頼性は上昇し、融資を受けやすくなるのでお願いしたほうが安心です。

連帯保証人をつけるメリット

  • 信頼性が向上する
  • 返済できない場合でも返済される
  • 会社側のリスクを減らせる

ブラックでも会社からお金を借りられますか?

従業員貸付制度はブラックでも融資できる可能性があります。

従業員貸付制度では信用情報の確認が行われていないため、ブラック状態だと確認できる方法が存在しないのです。

一般的な借入 信用情報を見るためブラックだとすぐわかる
従業員貸付制度 信用情報は見ないためブラックだとわからない

ブラック状態だとわかる情報が会社に送付されている場合は別ですが、何も情報が得られていない場合は従業員貸付制度をブラック状態の人が利用できる可能性があります。

ブラックでお金を借りられない場合は、思い切って従業員貸付制度に相談してみるのもいい方法です。

会社からお金借りる方法はある!利用できる会社は検討してみよう

会社からお金を借りる方法として従業員貸付制度がありますので、困ったときは利用してみるのもいい方法です。

少額に制限されているものの、低金利で融資される点は魅力的で、返済も天引きなどで簡単に終わります。

一般的な借入ができなくて困っている人も含めて、会社側に相談してお金を借りられないか検討してください。

会社側が認めてくれれば、生活に困っている状況を解消してくれます。